ショック療法の種類
ショック療法というと、電気を身体に流すだけなので種類も何もないだろ…と思いますが、実際にはいくつかの種類に分けることができます。
まず、分け方としては「有けいれんECT」と「修正型ECT・無けいれんECT」と呼ばれるものです。
簡単に説明すると、けいれんを実際に起こすか、起こさないかの違いです。
「有けいれんECT」は、四肢や体幹の筋にけいれんを実際に起こすものです。
「修正型ECT・無けいれんECT」は、筋弛緩剤を用いて筋のけいれんを起こさせないものです。
ショック療法というのは、脳内で電気活動を起こすことによって効果を得ることができるのが本質で、そうなると、全身の筋がけいれんするのですが、そのけいれんが患者さんの状態によっては血圧を上昇させたり、骨折の危険性を伴うことがあるのです。
特に循環器に疾患のある患者や、高齢者には注意が必要で、筋弛緩剤で筋を弛緩させてけいれんを起こさないようにします。
麻酔科医が人工呼吸等を含めた呼吸管理を行い、循環動態の観察をも行いながら頭部に通電するのです。
それからショック療法に使われる電気の種類も「サイン波」型と「パルス波」型に分けられます。
「サイン波」は「パルス波」に比べると副作用が強くて、認知障害などの副作用もあります。
なので、2002年には「パルス波」の通電装置「サイマトロン」が日本でも認可されて使われるようになりました。